2011年11月18日金曜日

第16刊 セルと、切り絵と、ときどき人形


皆さんこんにちは、たけです。



学内インターンに参加しているのですが、
それも終盤になって来たので毎日てんやわんやです。あわわ。


さてさて、今回ワタクシは編集長まっちゃんさんから
「セルアニメーションの話をせよ」との指令を受けたので
僭越ながらお話させて頂こうと思います。


ここ京都造形大学キャラクターデザイン学科ではアニメーションも学ぶのですが、
前回みやもとくんが話をしてくれた」3DCGアニメーションの他にも、


作品提供:藤家萌葉さん(3回生)

テレビなどでよく見る、
絵を一枚一枚描いて動いているように見せるセルアニメーション


粘土などで作った人形を少しずつ動かしたものを
一枚一枚写真に撮って動いているように見せる人形アニメーション




作品提供:今井理恵さん(3回生)

など、恐らく皆さんも思い当たる作品があるであろう技法から、

一枚の絵をパーツ分けして、スライドさせたりして動かせる切り絵アニメーション




作品提供:今井理恵さん(3回生)

などというちょっと言われてもピンとこない技法まで結構色々学びます。

今回はその中でも全ての基本となる手描きのセルアニメーションのお話です。


セルアニメーションというのは、
上にも書いたように皆さんが普段テレビなどでよく見るアニメーションの技法の事です。

ざっくり言うと、
気合いの入ったパラパラ漫画です。
こんな風に言うと偉い人に怒られる気がする…

何かと3DCGが押されているキャラクターデザイン学科ですが、
アニメーション(動き)を付ける作業の基本となるこのセル作画もとても重要になっています。


こういう感じで一枚一枚動きを描いて行きます

ちなみにこの画像、10月14日にしもざきさんが
紹介してくれている学内インターン、
「雲の上のアインちゃん」のセルアニメ部分だったりします。

そう、あのインターン、たけも参加しております。
ここでセルアニメを担当したので、今回編集長からこういったミッションを
頂く事になったんですね。

セルアニメの自体の制作過程は下の絵を写して描く、写して描く、
と本当にパラパラ漫画と同じなので、
折角なのでアインちゃんの例を挙げて、制作時の話をして行きたいと思います。

セルアニメはパラパラ漫画と言っても、ただ動いていれば良いというものではありません。
どの部分の動きを早く見せるか、一秒に何コマで作ると望み通りの動きになるのか、
そもそもどんな動きにするのか等、
意外かもしれませんが結構色々と考えて制作をします。

アインちゃんの制作では、主に
「ジャンプして」「歩いて」等ざっくりした指示がほとんどだったので、
「どのようにジャンプするか」「どんな速度でどのように歩くか」
という所から始めなければいけなかったので
イメージがしやすいところはやり易く、イメージしにくいところはやりにくい、
という感じでした。

ちなみに上で取り上げたこれ

鼠みたいに走って」という要望でしたので、
出来るだけ枚数は少なくループするように描いて、他の所の倍の速さで動かしました。

動かすとこうなります。


たけはセルアニメを描くときに、きちんと重力が感じられればいいなと
意識しながら描いています。ま、某先生の受け売りですが…
しかし延々とループするアニメの動きを確認しているとすぐにゲシュタルト崩壊を起こすのよね…
ちゃんと動いているかどうか分からなくなってしまう…しくしく。

さて、ちょっと長くなってしまいましたがこの辺で終わりにしようかと思います。
人によっては面倒くさいという人もいるけれど、セルアニメの作画ってとても楽しいです。
興味のある方は是非やってみて頂きたいな。



長々と書いてしまったけれど、見てくださってありがとうございました。

キャラクター紹介もたけが書かせてもらっていますので宜しければどうぞ。


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